1年の半分は、同じ場所に一週間以上滞在せず、常に移り続けている小原さん。
「兎に角動き回って、各地で仕事ができる人を探す。誰よりもその土地を詳しくなって、仕事ができる人を流し込んで繋がりを作る。どこか開拓してないと、落ち着かない。自分は頭よりも身体使って働くタイプ。」と語ります。世界を股にかけながら教育プログラム開発に関わってきました。なのに、最近ベトナムから五城目町へ拠点を移しました。「五城目を面白がる外国人がたくさんいる。ここで起きていること、暮らしていることに国境をこえて価値を感じている。実際に日本人である私も惚れ込んで移住しているので。」東南アジアやアフリカから研修を受けにくる人がいるほど。これからも活躍が楽しみです。

緩やかなつながり

空家を購入し、床や壁を改修して五城目にくる学生や旅人に開放しているそうです。「家を買う前はお客さん感、旅人感があった。通いつめた馴染みの場所ではあるけれど、自分の匂いがついた場所ではない。家を持ってからは、“ただいま”感がある。」暮らしてみて感じるのは、暮らす力の不足。薪の調達、汲み取りの手配、水道が凍ったときの対処など。「みなさんに甘えて活かしてもらっている。」いつでも周りに助けてくれる仲間がいて、町に帰ってくると一緒に食事を作って食べます。「ベトナムも東京も会食、飲み会、ラーメン、カレーとすべて外食。ここには四季があって、人との距離が近い。そしてちゃんとした食事が食べられる。」普段は町にはいないけど、帰ればみんながいる。緩やかなつながりが小原さんの周りに広がっています。

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