■ 教育留学を決めたきっかけは何ですか?
父:子どもに普段とは異なる環境での学びの機会を作ってあげたかったこと
母:もともと秋田出身ですが、県外に出てから秋田の小学校教育水準が高いことに気付きました。教育環境にプラスして、(現在通っている学校は保育園から中学校までほぼ同じメンバーで育つメリットがある一方で)多様性や社会性を身につけられると思い、娘に聞いたところ、二つ返事で「行きたい!」と返答があり、教育留学を決めました。
■ 教育留学前に期待していた点、不安だった点はありますか?
父:違う環境での生活、違う友達との遊び、違う先生の教え方などを通して、多様性を学べる機会になれば良いと思っていました
母:下の子が保育園に通っており、親は教育留学期間中も通常通り就業予定のため、保育園の一時預かりができることが前提でした。親としては子どもたちに秋田の文化や、環境の違いを楽しんでほしいと思っていました。
■ 実際に来てから感じた、学校の様子、町の雰囲気など教えてください。
父:児童の皆さんが何度かの教育留学での受け入れをしている事もあり、他者を受容する事に違和感が無いと感じました。小学校低学年ですと自分の話だけをする子も多いですが、積極的に質問をするなど、他者に興味を持つお子さんが多い事も特徴的でした。町の雰囲気について、所謂地方都市に見られがちな閉塞感が無いと感じました。
母:初日のクラス訪問に同席したのですが、特に1年生は自主性があり、積極的だと感じました。教室と廊下の間の壁がなく、開放的な空間で明るく、冷暖房設備も充実しており、また、チャイムがないのに自主的に席に戻る姿は驚きでした。心配していた授業の進み具合は、在籍校の先生が進捗度を教えてくださっていたので、スムーズに授業に溶け込めました。
■ 滞在してみて、子供、自身、家族の変化などありますか?
父:普段から学校での出来事は話しているのですが、実際のところあまり変わり映えのない内容が多かったと思います。今回の滞在中は、学校生活での違いが大きかったので、話の内容も多岐に渡り、内容の濃い話ができました。
母:今回、学校から徒歩で通学できる市とコージ、バス通学ができる森山ビレッジの両方を利用しました。森山ビレッジでは、同級生のお子さんと一緒に遊ばせてもらったり、はじめてのスクールバスを利用したりと、親の手を離れて楽しんでいるところに成長を感じました。困ったときには、役場の方にスピーディーに対応していただけたのもありがたかったです。受け入れてくださった学校の先生方、役場のみなさん、地域の方々、みなさまありがとうございました。
■ 町の教育留学に望むもの、もっとこうだったら…という点はありますか?
父:中学生や他の学年の児童さんと交流できる時間があると、更に多くの刺激を得られる機会になるのではないかと思いました。
母:宿泊施設の選択肢がもう少しあるとありがたい点や、有料で構わないので、放課後の学童の利用を検討してほしいです。また、保育園の持ち物リストがなかったので(電話で確認しました)リストがあれば便利だなと思います。