■ 教育留学を決めたきっかけは何ですか?
恵:前向きな学びを経験できる場を一緒に調べていました。そんな中で文部科学省の道徳教育アーカイブのサイトを見て、今までの授業と全く違うスタイルがあることを知り、教育留学をしてみたいと思ったのがきっかけです。
■ 教育留学前に期待していた点、不安だった点はありますか?
恵:不安はとくにありませんでした。他の自治体の情報も見ていましたが、閲覧した中では五城目町の取り組みがシンプルでわかりやすかったです。他の自治体に問い合わせした時は、なかなか話が進まなくて嫌でしたが、五城目町は話がテンポ良く進みすぎたくらい…逆に不安を感じるくらいスムーズでした笑。
■ 実際に来てから感じた、学校の様子、町の雰囲気など教えてください。
詩:とにかく自由が多い!愛知県の学校では給食の時間も配られるまで静かにしてないといけなかったし、学校内での過ごし方にたくさんルールがありましたが、五城目では自由にしてていいのが驚きでした。
授業でも、先生に当てられた人が自分の意見をしっかり話しているのがすごいと思いました。今までは、当てられても答えずに「わかんない」と逃げる同級生が多かったけど、友だちの意見を知りたいと思っていたし、みんなが活発に発言しあっていることが嬉しかったです。授業にしっかりとした今日のテーマがあるから、教科書を進めるだけじゃなく、しっかり理解しているかどうかを確認しているのが良いなと思いました。
恵:町の雰囲気はわかりませんでしたが、秋田の人が優しいということが伝わってきました。特に今回の教育委員会の担当者さん。初めての電話で、とても気さくにテキパキと話してくれてとても印象が良かったです。滞在している施設の女将さんや、スーパーで出会った知らない人も気さくに話しかけてきてくれたことに心が温まりました。
自分の中の疑問で「子育てしやすい町」と「子が良く育つ町」には違いがあると感じていましたが、秋田県や五城目町は、子どもを理解した上で自由にさせてくれるように感じたし、そのために町全体が一体になって機能してることも分かりました。
■ 滞在してみて、子供、自身、家族の変化などありますか?
恵:学校から戻ったときの娘のリアクションがとても良かったです。楽しかったことが聞けるのが嬉しいし、娘の表情が変わるところも見られて嬉しい!
詩:先生や友だちの話を聞いて、今まで知らなかった考え方やいろんな選択肢があることが知れました。愛知に戻ってからも経験を活かして学校生活を充実させたいです!
■ 町の教育留学に望むもの、もっとこうだったら…という点はありますか?
恵:特になし、大満足です!
自分で期間・日数を決めることができるのがとても良かったです。他の自治体に比べて、実施までのすり合わせが少なく、それでも充実していて条件が合わないなどもなくて良かったと感じています。
秋田の自然を活かしたフィールドワークもやらせてみてもいいかと思いましたが、それだと記念になってしまうと思ったので教育留学に専念しました。
私たち親子の目標として、今回の教育留学を通して、視野をひろげたい、新しい環境でもしっかり適応し楽しみたい、自分でちゃんと考え、いいと思ったものを提案する勇気を持ちたいなどの目標を掲げていたので、本当に充実した経験になりました。
この経験をこれからの生活につなげられたらこれ以上の喜びはありません。